首藤研究室は、ソフトウェアとネットワークに取り組む研究室です。 数台から数百万台以上までのコンピュータを連携させる方法の追求と、連携することで初めてできることの研究をしています。
首藤研究室の新メンバが春から夏にかけて取り組んだ演習の成果を発表します。
キーワード:ブロックチェーン、ソーシャルネットワーク分析
日時:2023年 8月 10日(木) 18:00~
場所:ハイブリッド(Zoom & 京都大学 学術情報メディアセンター『南館』413号室)
ZoomのURL: https://kyoto-u-edu.zoom.us/j/89511174262?pwd=L21DMUlHdkZSVzdDVlVzTmE1ZVlRdz09
・参加申し込み不要です。
・予定していた万さんの発表2件は、後日、研究室内で行うこととしました (8/10)。
■プログラム
18:00 ~ 18:10 オープニング
18:10 ~ 18:55 成果発表(ブロックチェーン)3件
19:05 ~ 20:05 成果発表(ソーシャルネットワーク分析)4件
(20:15 ~ lightning talk ?)
■講演
<ブロックチェーン>
林 駆 (修士1年)
「Simblockを用いたSelfish miningのシミュレーション」
自身の生成したブロックを他のブロックが生成されるまで秘匿するselfishなnodeが一定割合存在するときのネットワークのふるまいをシミュレーションし、評価した。
増田 真之介 (修士1年)
「ハッシュレートに応じた難易度調整によるフォーク率の変化」
全体のハッシュレートが急激に上昇,減少した時にそれに応じて難易度調整の変更幅を変化させた時のフォーク率をシミュレーションする。
中井 大志 (修士2年)
「ブロックサイズの変更とブロック生成間隔の変更がフォーク率に与える影響の比較」
ブロックサイズを大きくすること、ブロック生成間隔を小さくすることは、両方ともスケーラビリティの向上に寄与するが、その際、どちらのほうがフォーク率に影響を及ぼすのかシミュレーションする。
<ソーシャルネットワーク分析>
廣中 詩織 (助教)
「Mastodonの日本二大インスタンスの基礎分析」
日本の二大Mastodonインスタンスであるmstdn.jpとpawoo.netのタイムラインを5月初めから収集しはじめた。日本を代表するインスタンスの利用状況や、日本のMastodonユーザの活動状況を集計し、報告する。
林 駆 (修士1年)
「Mastodonのトピック抽出とインスタンス間の比較」
BERT、c-TF-IDF、hdbscanを用いたトピック分析のOSSであるBERTopicを用いて、Mastodonのトピックを分析し、インスタンス間のトピックの類似性を評価した
増田 真之介 (修士1年)
「MastdonJPネットワークにおけるユーザーのコミュニティ抽出」
Mastdonユーザーのプロフィール文をベクトルに直して類似度によってネットワークを作成し、コミュニティ抽出をする。抽出されたコミュニティからマストドンユーザーの傾向を知る。
長谷川 毅 (修士1年)
「Mastodonにおけるグラフ分析とグラフサンプリング手法について」
Mastodonにおいてフォローフォロワーグラフの分析を行い、それに伴うグラフサンプリング手法の比較、分析を行う。
■過去の演習成果発表会
2021年度 https://www.facebook.com/events/832262724084226
2020年度 https://www.facebook.com/events/729340810945369
2019年度 https://www.facebook.com/events/862462957465170
2018年度 https://www.facebook.com/events/797121067344058
2017年度 https://www.facebook.com/events/147391832502852
2016年度 https://www.facebook.com/events/200678590333592
2015年度 https://www.facebook.com/events/1563377250585069
2014年度 https://www.facebook.com/events/1436584336608513
2013年度 https://www.facebook.com/events/401417209979665
2012年度 https://www.facebook.com/events/146782872125854
2011年度 https://atnd.org/events/17089
By shudo | 2023年8月6日
次の2研の論文が国際会議 DaWaK 2023 に採択されました。
Kazuya Nagasato, Satoshi Takabe, Kazuyuki Shudo:
“Hypergraph Embedding Based on Random Walk with Adjusted Transition Probabilities”,
Proc. 25th Int’l Conf. on Big Data Analytics and Knowledge Discovery (DaWaK 2023),
2023年 8月 28〜30日 (accepted as a full paper)
ハイパーグラフをランダムウォークする手法を述べた、永里 (OB)、高邉 (東工大)、首藤の論文です。どういったノードを訪問しやすいかを調整するパラメータβを導入し、応用としてembeddingを行ってラベル推定を行い、より良い結果を得られる可能性を示しました。
Rikuya Miyashita, Kazuki Nakajima, Mei Fukuda, Kazuyuki Shudo:
“Random Hypergraph Model Preserving Two-mode Clustering Coefficient”,
Proc. 25th Int’l Conf. on Big Data Analytics and Knowledge Discovery (DaWaK 2023),
2023年 8月 28〜30日 (accepted as a short paper)
指定した特徴量以外をランダム化したハイパーグラフを生成する手法を述べた、宮下 (M2)、中嶋 (OB)、福田 (OB)、首藤の論文です。
By shudo | 2023年5月25日
次の2件の論文が国際会議 IEEE ISCC 2023 に採択されました。
Tsuyoshi Hasegawa, Akira Sakurai, Kazuyuki Shudo:
“Quick Notification of Block Generation Using Bloom Filter in a Blockchain”,
Proc. 28th IEEE Symposium on Computers and Communications (IEEE ISCC 2023),
2023年 7月 9〜12日 (accepted as a full paper)
ブロック生成通知を高速に伝搬させて、フォーク率を下げる、つまり、セキュリティを向上させる手法を述べた、長谷川 (M1)、櫻井 (M2)、首藤の論文です。
Akira Sakurai, Kazuyuki Shudo:
“Accelerating Block Propagation with Sender Switchover in a Blockchain”,
Proc. 28th IEEE Symposium on Computers and Communications (IEEE ISCC 2023),
2023年 7月 9〜12日 (accepted as a short paper)
ブロック受信中のノードが送信元ノードを切り替えることで、全体へのブロック伝搬を高速化する手法を述べた櫻井 (M2)、首藤の論文です。
By shudo | 2023年5月19日